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第58話 選んだ選択

Author: 黒瀬 蓮
last update publish date: 2026-09-16 21:58:13

 中に入っていたのは、一枚の写真。

「……ただの写真?」

 写っているのは、二人の人物。坂中と、少し年上の男が右に映っている。何か見たことがあるような?ないような。

「……!?」

 人物の後ろに見覚えのあるバイク。

「これ…」

 このバイク、事故の時にあったバイクだ。でも、あの現場にバイク運転手はいなかった。この男に何か関係があるのか?

「意味わかんねぇ」

 クロノスがただの写真なんか渡すはずがない。

ったく!説明しろっての。

「クソッ!」

 頭をガシガシと掻く。とりあえず今の現状を確認しないと……さて、どうするか?

「なあ、ログチー」

 ログチーは半分眠そうにしている。ほんとコイツは空気を読まない。軽くデコピンをする。

「いたいっ!何するのさー!」

「この状況で寝るな!」

 文句をブツブツ言いながら、俺の首元でモゾモゾ動いている。

「あのさ……」

 俺はログチーに耳打ちした。

◻︎◻︎◻︎

 坂中宅――

 静かな住宅街。日も落ちて辺りはだいぶ暗くなっている。顔に当たる風を冷たく感じた。視線を上げると、警官が白石と大地と話している。俺は何げないふりをしながら後ろから近づく。話している
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